絵画クラスだより160516

4月は「構成・技法」を強化する月ということで、普段とは違った画材やアプローチで絵に取り組んでもらいました。
まずは、チョーク画です。
最近、小学校や中学校の黒板に美大生がとてもリアルな絵を描いて子ども達を驚かせる、というアートが話題になりましたが、それと同じ、日頃学校で馴染みのチョークで絵を描く課題でした。

ぼかし、混色など、消しゴムで調子や形を整えていくような基本的な写生の方法は普段と同じですが、チョークは明るい色が多いので、暗い色の画用紙を使用したため、「明るい方を描き重ねていく」という手順がいつもと違って難しかったポイントでしょう。
普段の鉛筆デッサンでは、暗い影の 部分をどんどん描き重ねて暗くしていきますが、今回は一番暗いところを残しながら描くのは脳みその体操になりました。

そして仕上がってみると、暗い背景に静物が浮かびあがってとても鮮やかな作品になりました。
学校の黒板でも、何かの飾り付けなどで今回の練習が生かせるような場面があるといいですね。

 

後半には水彩絵の具でコラージュをしました。
吉祥寺校は水種類の材質の紙(滲み方が違う)に水彩絵の具で色々な模様の素材を作って、それを切り貼りして「街」をテーマにコラージュ作品に取り組みました。

色々な模様のアイデアが広がって、コラージュならではの複雑な模様ができ、見応えのある作品がたくさんできました。
模 様の紙や材料を買ってこなくても、自分で作ってしまえば可能性は無限大ですね!

 

絵画は色々な画材で取り組めますし、自由にアプローチができます。
案外、日頃身近にあるけれど「画材」らしくないものでも、試しに描いてみると面白い表情の作品ができるかもしれませんね。

やえの まりえ

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