A-02 立体重視。大学レベルの原理を子どもの工作に

前エントリーに続いてもう一つ,開講当初のブログから,今でもコアとなっている考え方を拾います。

(図工ランド・メソッド ココが違う!立体重視 2005年05月31日|教室のようす 記事より)

図工ランドでは立体を重視したカリキュラムを組んでいます。いわゆる工作です。立体造形活動は、視覚的・触覚的な体感として経験でき、こどもの創意工夫の力を高めるんです。図工ランドでは特に、主宰者が建築家という特徴を生かして、空間を認識し、構築する力を高める活動を豊富に盛り込みたいと思っています。

立体のおもしろさ、例えばごく基本的な幾何形態を組み合わせていくとすごく複雑な形ができるとか、2本の割り箸の間に糸を張っていくと2次曲面が生まれるとか、そういうちょっと宇宙の神秘にふれるような体験をさせてあげたい。建築にしてもプロダクトデザインにしても、立体的なモノのデザインに携わるには、空間的な把握力がすごく大事ですし、オトナになってからいきなり身につけようとするのはとてもたいへんなのです。

というわけで図工ランドの工作にはちょっとご期待ください、なのです。

ところで上の写真(※当初の写真は解像度が低かったので差し替え)はかのバックミンスター・フラー大先生のご本よりお借りしました。(「バックミンスター・フラーのダイマキシオンの世界」鹿島出版会です)

(添付おわり)

一般的な教室がお絵かき重視の中,図工ランドは平面(お絵かき系)と立体(工作系)を同等に扱います。その内容の詳細はおいおいこのブログ「図工ランドメソッド」で述べてゆくつもりですが,

●立体重視。内容も,建築やプロダクトデザイン,基礎造形・・など大学で扱うような原理を子どもの工作に

ということを常に考えて,課題づくりにあたっています。

著名な建築・環境のデザイナー思想家を引用しましたが,単にイメージだけではありません。

たとえば,このような本物の構造原理の面白さを子ども達にも触れさせたい。これを援用した課題はできないか,ということを当初から大真面目に考えていましたし,今も考えつづけています。

(追記)もちろん,一部の課題だけですが

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