昨年末に取り組んだ「ペン画」と「油彩の抽象画模写」をご紹介します。

まずはペン画。今回はハッチングで描く練習です。

ハッチングとは平行な線を繰り返し細かく描く技法で、その描き込みの細かさの差で濃淡を出したり、面ごとに線の方向を変えることでボリュームを出すことが可能です。

 

 

 

 

 

 

鉛筆デッサンでもとっても使える基本的な技ですが、慣れるまではなかなか難しい。いざやり始めると線が平行にならずにハの字になってしまうことが多々あります。右利きか左利きか、鉛筆の持ち方等で自分の得意な線のストロークがそれぞれ違ったりもするので、そこを再認識できるいい機会でした。

 

次は油彩の「抽象画模写」です。

モンドリアン、クレー、ミロ、カンディンスキー、…抽象画の作品資料だけを集めて、そこから模写したいものをそれぞれチョイスしてもらいました。

“抽象画”と一括りに言っていますが、元のモチーフの形を崩して絵にする人や自分の感情を絵具にぶつける様に絵にする人など、表現の幅は本当に無限大です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目に見える色や技術だけではなく、作者が何を思って描いたか、この絵のポイントはどこかなどを観察・考察しながら模写ができたらより楽しめそうですね。

この課題を終えてから、生徒の表現の幅がぐっと増えた気がします。

 

岩河