地域・自然との共生
この敷地中央には下水管が埋設されていました。当初の予定では,それを敷地東側に移設することで地元と調整していましたが,そのご理解を得ることができず,埋設した状態で建築することになりました。その条件を逆手にとって,設計では南北に貫く下水管上をメイン動線として,東側に作業・食堂といった主要機能の棟,西側にサポートする機能の棟を設ける構成にしています。周辺は低層の住宅が立地する地域であるため,建物を2階建てと高さを抑えるほか,住宅地側には視線を遮る木製格子ルーバーで柔らかく遮蔽しています。
東棟の屋根はソーラーの集熱パネルとして太陽エネルギーの活用を図っています。また,西側棟及び中央屋根は屋上緑化により,断熱効果と屋上を憩いの空間にすることをねらいとしています。この工事はヒートアイランド化防止への取り組みとしてNHKの取材を受けました。
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